リフレクションをして失敗から学び、次の成長につなげる

北宏志

新しい年度を迎えるにあたり、皆さんは今年度の振り返りをしましたか。


今年は特にコロナ禍によってもたらされた、さまざまな変化が記憶に残る大きな印象ではないかと思います。
それにより、従来とは異なる仕事のスタイルを求められたとか、売上が激減したとか、はたまた、コロナ禍だからこその新サービスをスタートできたとか。

多くの人は年末年始や年度の変わるこのタイミングで、一年の振り返りをされるようです。たしかに年に一度の大きな振り返りは非常に重要です。しかし、日々の仕事において、もっと細かく振り返りをすることはもっと大切なのではないでしょうか。

そこで今回は、人材教育の世界では“リフレクション”と呼ばれる、振り返りについてお話していきたいと思います。

目次

リフレクション(振り返り)とは?

一般的には “反射” “反響” といった意味で知られるリフレクションは、人材教育の世界では「日常の業務から離れ、自分の仕事や働き方、考え方などを振り返り、見つめなおす」こと、内省といった意味で用いられています。

リフレクションのポイントは、感情や私情に流されず、自分を“客観的に”振り返ること。

これを定期的に行うことで、自分自身の棚卸ができ、改めて目的を確認したり、自分に求められているものを再度把握したり、失敗の原因を学び、新たなステップを取り入れたりといった仕事をしていく上で欠かせない要素を見つめなおすことができると言われています。

リフレクションが必要なのは若手だけ?


リフレクションというとよく聞くのが、若手社員のモチベーションアップに最適な方法の一つだという話です。たしかに、

仕事のやり方はこれで正しかったのか

自分は向かうべき方向に対して成長できているのか

と、悩みやすい若手社員に対してリフレクションを導入するのは、モチベーションの維持・向上にふさわしいやり方でしょう。

ただ、リフレクションが必要なのは若手社員だけではありません。私は、中堅社員にこそ、リフレクションを行い、自身の立ち位置を再認識してもらう必要性を感じています。

ではなぜ、中堅社員にこそリフレクションが重要になってくるのでしょうか。 

中堅社員こそ、リフレクションでスキルアップを

中堅社員は立場上、すでに多くの実践を積み、さまざまな経験をしています。
その中から見出した自分なりの仕事の進め方や、自分なりの考え方もすっかり身についていることでしょう。また、中堅社員を指導する上司の立場から見ても、彼らはこれまで一定の結果を残している人材であり、中堅社員への信頼も確立されていると思います。

さて、『そんな中堅社員たちは“本当に”会社の求める方向に対し、正しく活躍してくれていますか』と経営者やリーダー層の方に問いかけて、いったいどれくらいの人が自信を持って頷くことができるでしょうか。私が中堅社員にこそリフレクションを、とお伝えする理由はここにあります。

今後、会社において大きな役割を果たしていく中堅社員だからこそ一つのプロジェクトや業務の区切りに、自身を客観的に見直すことが必要です。

  • 業務の進め方は正しかったのか
  • ミスのあった点の要因は何で、次に同じことを起こさないために必要なことは何なのか
  • 中堅社員としての役割をきちんと果たせていたのか
  • 自分に足りていないスキルは何だったのか

このような点を重点的に振り返ることは、中堅社員をさらにステップアップさせるヒントにつながります。そして、中堅社員の成長が会社全体を成長させることにつながるのです。

リフレクションを取り入れるには?

ここまでリフレクションのメリットをお伝えしてきました。
最後に、リフレクションを実際に導入する際のポイントをお伝えします。

リフレクションは、フィードバックや“反省”とは異なり自分を客観的に見て、内省することが大切です。先ほど、“感情や私情に流されず”と申しましたが、これは優れたビジネスパーソンでもなかなか難しいことだと思います。

また、ただただ “良くなかったこと” だけを振り返るという形に陥りやすいというお話もしばしば聞きます。このようなリフレクションでは、本来リフレクションの持つ効力を発揮させることはできません。リフレクションを導入する際に大切なのは “次につなげるため” “より良い結果を生み出すため” といったポジティブな未来志向の目的を持つことです。

そして、冒頭でお話したように、年に一度といった頻度ではなく、定期的にリフレクションを行うことも不可欠な要素になります。安易に一度試してみたけども、続かなかった……というようなことにならないためにも、人材教育のプロの手を借りるという方法も検討に値するでしょう。

弊社でもすでにさまざまな企業さまに向け、リフレクション導入のお手伝いをさせていただいています。今回のブログでリフレクションに興味を持たれた方は、ぜひお気軽にお声がけください。

次回も人材教育に関するお話をさせていただく予定です。
ぜひお楽しみに。

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