こんにちは!
ポールスターコミュニケーションズの北宏志(きたこうじ)です。
今日は、若手社員との人間関係に悩む上司・リーダーの方、そして若手社員本人へむけて、良好な関係性を作る方法をお伝えします。
お互いの認識の違いを分かり、コミュニケーションの質が改善して、ゆくゆくは良好な職場環境づくりが出来ることでしょう。
(1) 全国の経営者から見た、今どきの若者像
私は、若手社員対象の研修を年間100回以上している専門家として、全国の経営者から、
「今どき世代の若者は、総じて真面目である」という声をよく聞きます。
私自身の講演や研修でも、自分の若い頃と比べて、非常に真面目に課題に取り組む方が多い印象を持っています。
指示されたことを言われた通りにこなす、 ルールを遵守し逸脱することはない。
よく言えば真面目、裏を返せば尖っていない。
周囲の空気を読みながら、批判されることを恐れ、「赤信号みんなで渡れば怖くない」という状況です。
(2) 若者たちのモチベーションを低下させる原因
彼らの姿を見て、「これでいいのか?」と思うリーダーがいるでしょう。
一人前のビジネスパーソンになって欲しい想いから、「出る杭になれ!」と発破をかけても、彼ら彼女たちの育ってきた環境がそうさせているので、何も変わることはありません。
彼ら彼女たちは、真面目すぎるがゆえに色々なことに悩みます。
上司から言われた一言を気にしてしまい、人間関係に悩み、それが頭の中を独占し、
「仕事がしんどい。会社に行くのが辛い。」 という状況に陥ってしまう若者が非常に多いのです。
職場での悩みの40%は人間関係に起因するものです。
上司が発した何気ない一言が、若者たちには、とんでもないストレスになってしまう。
リーダーは、そのことを認識しなければいけません。
(3) ストレスを減らす、3つのアドバイス
人間関係で悩みやストレスを抱える若者たちに、私は3つのアドバイスをするようにしています。
1、自分の気持ちを正直に話せる人を見つけよう
社内に話ができる人がいれば文句なしですが、友人や学校の先輩でもいいので、自分の気持ちを打ち明けられる人がいればだいぶ楽になります。
一人で悩みを抱えていると、ストレスは余計に膨らんでいきます。
話をすることで、持っている悩みを客観的にみることができます。
2、プライベートを充実させよう
仕事が人生の全てではありません。
休日を充実させ楽しむことが、モチベーション向上に繋がります。
優れたビジネスパーソンは、休日の使い方も一流です。
心をリフレッシュさせると、月曜日からの姿勢も上向きます。
3、 自分の想いを可視化しよう
想いをA4用紙に、単語や箇条書き、文章などで書き出してみる。
幽霊と同じように、名前がついてない状態は、人間は怖いと感じます。
書くことで、想いを視覚化すると、自分の悩みやストレスの根本的なものを知ることができます。
(4) 上司やリーダーの、間違いだらけのコミュニケーション
真面目な若手社員と仲良くなろうと、昼食や飲み会に誘うリーダーはいませんか?
関係性ができていないと、それはパワハラになり、若者たちに負担を強いるばかりになってしまいます。
上司は、「どんなことを考えているのだろう?」と興味を持って観察することから始めましょう。
彼らの様子がいつもと違うと感じたら「今日は元気がなさそうだけれども大丈夫かな?」
と、ひとこと声をかけてあげるだけで、若者たちの気持ちが楽になることもあります。
良好な人間関係も作りたいのであれば、まずは缶コーヒーなどを差し入れ、立ち話をして、相手が今どんなことを感じ・考えていくのかを見つけることが大切です。
他人の家(感情)にノックもせずに無断で立ち入ってはいけません。
そして、相手が少しずつ話を始めたら、目を見て、頷き、共感をしながら真剣に話を聞いてみましょう。
傾聴です。「聴」の字のように、耳ではなく心で話を聴いてあげます。
その時、上司やリーダーは、相手の話に対して、自分の意見や反論はしてはいけません。
ただただ聴くのです。
(5) さいごに
人間関係がうまくいっている職場では、多少仕事がきつく、残業が多くても、若者たちの満足度は高く、総じて定着率は高いようです。
モチベーションの高め方は、どの世代でも関心が高く、タイムマネジメントやビジネスモラル、営業力強化といった、モチベーションがテーマではない研修でも必ず質問が出ます。
1日の1/3以上の時間を仕事に費やさなければいけない状況の中で、多くの人が満足して仕事に臨めるよう、ポールスターコミュニケーションズでは日々お手伝いをしています。
ちょっとした悩みでも良いので、ご連絡いただければと思います。
コメントやご意見も、どしどしお待ちしています。
いかがだったでしょうか?
若手社員とのコミュニケーションの仕方、本人のストレス低減の方法が、お役に立てば幸いです。
今後とも宜しくお願いします。