日々の業務の中で、何がめんどくさいと言えば、部下の指導でしょう。
こう言い切ってしまっては誤解があるかもしれませんが、やはり、自分ではない誰かを指導することは大きな障壁です。
中でも今、多くの人がめんどくさいと思っていることの1つに、世代間ギャップがあります。
私が常々お話しているように、特に、Z世代と呼ばれる若者たちは、これまでの常識では通用しない、新しい考え方を持っています。
では、彼らとの世代間ギャップを埋めるにはどうしたら良いのでしょうか。
今回は、Z世代がめんどくさい!と感じている方々に向け、世代間ギャップを埋めるためにすべきことをお伝えします。
本当に、Z世代は“めんどくさい”のか
まずお話しておきたいのは、Z世代が本当にめんどくさいのかということです。
仕事だからと言っても、納得しない。
何か言えばすぐ、パフォーマンスが悪いのではと言う。
たしかに、マネジメント層からすると、Z世代はめんどくさい世代かもしれません。
でも、よくよく思い出してみると、皆さんも若い頃、マネジメント層が言うことに反発したり、なぜ今どきのやり方を取り入れないのかと憤ったりしたことがありませんか?
Z世代は決してめんどくさい世代ではありません。
皆さんと同じように、彼らは彼らなりの考えを持っているのです。
彼らなりを知るための努力をしていますか
では、マネジメント層の皆さんは、Z世代の考え方を聞いてみたことがありますか。
そう問うと、多くの人は「彼らは飲み会にも来ないし……」と仰います。
マネジメント層にとって、コミュニケーションの場である飲み会に来ないから、Z世代とはコミュニケーションをする場がないというのは、正しいのでしょうか。
もちろん、そうではありません。
飲み会の場以外にも、彼らとコミュニケーションをとる場は多数あります。
日々の職場での一言も、十分にコミュニケーションの場になるのです。
上司だから命令してよいわけではない
職場での一言もコミュニケーションであると改めてお伝えするのには訳があります。
一部のマネジメント層は、上司と部下の関係=上下関係だと勘違いし、Z世代に対し、業務命令を出してしまっているようです。
しかし、本来の職場でのコミュニケーションは上下関係ではありません。
会社が示すゴールに向かい、共に進む仲間であるはずです。
極端に言えば、上司と部下の関係は、指示系統でしかありません。
なんでもかんでも、命令口調で指示を出すばかりで、部下の意見を聞かなければ、コミュニケーションが成立しないのは当然のこと。
もう一度改めて、マネジメント層とメンバーとのコミュニケーションの在り方を考えてみましょう。
その上で、Z世代の考え方に触れたならば、きっと“めんどくさい”とは思わなくなるのではないでしょうか。
今回は、Z世代がめんどくさい!と感じている方々に向け、世代間ギャップを埋めるためにすべきことをお伝えしました。
私としては珍しく、具体的な行動について、あえて言及していません。
まずは考え方を変えるところから、スタートです。