思い返してみれば、今はてきぱきと仕事をこなしている上司の皆さんも、かつては仕事を覚えるのに苦労したことでしょう。
多くの人が頭を抱える部下の教育。仕事を教えることは簡単なように見えて、実は大変な労力を必要とします。
仕事は“いつの間にか”覚えたように見えているかもしれませんが、そこには上司や同僚からのしっかりとした教育があったのです。
では今、皆さんが部下に持つZ世代の若手社員にはどのような教育をしていくべきなのでしょうか。
今回は、Z世代の部下を教育する3つのコツをお伝えします。
Z世代の部下を教育するコツ① 個性を尊重する
1つ目のコツは、多様性社会と言われる現在ならではの視点“個性を尊重する”ことです。
おそらく今、部下を指導する立場にある皆さんが若かりし頃は「みんながやっているんだから」とか、「社会人なんだから」といった理由で、会社のルールや、さまざまな“当たり前”を学んできたのではないでしょうか。
しかしZ世代にはそのような考えは通用しません。彼らが重視していること、大切にしていること、つまり彼らの個性を尊重することが、仕事のやり方を教育していく上でも欠かせない視点なのです。
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Z世代の部下を教育するコツ② 目的を伝える
とは言え、仕事をしていく上では、さまざまな“当たり前”を無視していくことはできません。
客先を訪問する際に、個性を尊重するからと言って、カジュアルな洋服にスニーカーで来られては、困りますよね。やはりそこは、“当たり前”ですが、スーツに革靴がスタンダードです。
ではそれをどうZ世代の部下に教えるのか。重要なのは、その“目的を伝える”こと。
清潔感のあるスーツを着用するのは、相手に好印象を抱いてもらうためという目的があります。本来、全ての仕事、全てのタスクには何かしらの目的があるのです。
Z世代の部下には、
少し細かすぎるくらい、物事の目的を伝えていくことをお勧めします。
Z世代の部下を教育するコツ③ 丁寧な指導
目的を伝えるのにも“少し細かすぎる”くらいの丁寧さが必要だと、前述しました。
最後にお伝えするZ世代の部下を教育するコツは“丁寧な指導”です。彼らは目的、手順の“正しさ”を重視する世代です。
1つの業務を教える際は、まずその目的をかみ砕いて説明し、彼らの理解を得る。次に、業務を具体的に進めるための手順を1から10まで抜け漏れなく伝える。
最後に、彼らが実践した際には、そこに滞りがないか、“気になる”点や“ひっかかっている”点がないかを確認する。
これくらいの丁寧さが求められています。昔であれば、“見ていれば分かるだろう” “常識的に考えれば分かるだろう”で済まされていたようなことも、Z世代の部下にはきちんと説明をしていくことが必要なのです。
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今回は、Z世代の部下を教育するコツを3つ、お伝えしました。少しでも皆さんのお役に立てば、幸いです。
最後に、出版予定の書籍についてご紹介させてください。
10月24日に『新しい教え方の教科書 Z世代の部下を持ったら読む本』を出版します。
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