業務を進める上で、メンバーを叱らなければいけない場面が出てくることもあります。
その際、多くの人が悩むのが「ハラスメント扱いされないか」ということ。
だからと言って、叱るのを避けていては、メンバーの成長にはつながりません。
一部の方は特に、プライドが高いZ世代をどう叱るべきかに悩んでいると聞きます。
では、どのような叱り方であれば、ハラスメント扱いされないのでしょうか。
そもそも“叱る”のではないはず
大前提としてまずお話をしておきたいのは、業務においてメンバーに行うのは“叱る”ことではなく、指導・教育です。
叱ると思うから、ハラスメントの不安が出てくる。
本来は、指導・教育なので、積極的に行うべきことだという風に認識を改めましょう。
当然、指導・教育であれば、声を荒げたり、手を出したりといったことは発生しません。
メンバーの成長のためという目的があり、課題を指摘し、改善策を提示する、あるいは改善策を共に考えるという行動になります。
指導・教育の前には一呼吸置く
私の場合、メンバーに指導・教育をすべき場面では、まず私自身が一呼吸置き、
どの行動に問題があったのか、どうするべきだったのか、
今後同じことが起こらないようにするためにできることは何かを整理します。
これも感情的に叱らないためにできることの1つです。
その上で、個別に話ができる場所と時間を確保し、整理した内容を伝えるようにしています。
人間は誰でも怒りの感情を持っています。
しかし業務において、それをストレートに出してしまえば、ハラスメントにつながりかねません。
指導・教育する立場の人こそ、冷静にを心掛けましょう。
成長のため、共に考える姿勢を示す
さらに私が心掛けていることをお伝えします。
実際に指導・教育をする際、特にZ世代の若者には「あなたの成長のためだから言うね」という言葉を伝えるようにしています。
ここでも重要なのは、こちらが感情に任せて叱っているのではなく、指導・教育だということを明示すること。
この言葉により、双方がハラスメントではなく、成長するための場を設けているのだということを認識できます。
また、一方的に改善策を伝えるのではなく、共に考えることも重要です。
メンバーはどのような考えを持っているのかを理解しながら、一緒に成長していこうというメッセージを伝えましょう。