今多くの日本企業が抱える問題の1つが、人手不足です。
テクノロジーの力を借り、業務効率を上げることでこの問題を解決することもできますが、やはり人にしかできない仕事もあります。また、企業にとって人は、財産です。
一方で、せっかく人手は確保することができているのに、次々と仕事を辞めてしまう場合も、問題があります。特によく聞くのが“Z世代は仕事が続かない”という声。
では果たして、どのようなコミュニケーションをとれば、Z世代を辞めさせることなく、成長に導けるのでしょうか。
Z世代の特徴とは
そこでまずは、Z世代が他の世代と比べて、どのような特徴を持っているのかを考えてみましょう。
1つ目は、デジタルネイティブ世代だという点です。彼らは生まれた時からインターネットがある世代。何かをする際にはスマホを使い、ウェブやSNSで情報を収集・発信することが当たり前なのです。
2つ目は、コスパ・タイパ世代だという点です。彼らは何かを考える時、行動する時に、それは時間や費用、価値に“見合っているか”を重視します。
さらに言えば、パフォーマンスに見合っていないと感じた物事は“無駄”だと考える世代なのです。
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仕事で使える、Z世代とのコミュニケーションテクニック①
ではこのような特徴を持つ彼らを離職させず、仕事のやりがいを感じ、成長してもらえるようなコミュニケーションとはどのようなものなのでしょうか。
1つ目にお教えするのは、彼らのやり方に共感するコミュニケーションテクニックです。
私は“共感”がZ世代攻略の1つのキーワードだと考えています。
Z世代なりの考えに基づく新しい発想が出てきた時や、彼らが思う良い仕事の進め方を実践した時、頭ごなしに「それは従来とは違う」と否定してしまうのではなく
「良い考え方だね、とても良いと思うよ」と共感することで、Z世代は自分の存在が認められたと感じ、仕事や上司、同僚にポジティブな印象を持つでしょう。
もちろん、毎回毎回100%共感できることばかりではありません。ではそんな時はどうすべきか。それは2つ目のコミュニケーションテクニックにも大きく関わってきます。
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仕事で使える、Z世代とのコミュニケーションテクニック②
前述のように、彼らが新たなアイデアを出した時、「いや、それは違う」と言いたい場面や、Z世代から見てコスパ・タイパにマッチしていない業務を進めざるを得ないシーンは、仕事では必ずあります。
そんな時に意識したいコミュニケーションテクニックが、意義付けです。
なぜその方法ではなく、こういう方法で進めてきたのか。そこにはどんな理由があるのか。それを伝えないままに、「これまでそうだったから」で押し通すやり方は、Z世代には通用しません。
例えば、新入社員が率先して雑用をすべきなのはなぜか。あなたならどう答えますか?
「そういう慣習だから」では、Z世代は当然、満足しないでしょう。
私であれば、
雑用を通して、会社にどんな人がいて、どんな仕事があるのかを知ることができる。コミュニケーションのきっかけをつくることができる。そこで培った人脈が、実際に仕事を進めるようになった段階で、必ず活きてくる
という風に説明します。
Z世代が思う“無駄”なことに、マネジメント層や先輩層が自身の経験から得た必要性をしっかりと説明し、意義付けをすることこそ、Z世代とのコミュニケーションのコツの1つなのです。
多くの企業が悩むZ世代の離職。仕事を続けてもらうためには、ただこれまで通りの指導をしていけば良いというわけではありません。世代に合わせたコミュニケーションについて、意識してみてはいかがですか。