使えないZ世代を、使えるZ世代に育てる秘訣

“Z世代は使えない”なんていう言葉を時折、耳にします。
果たして本当にZ世代は仕事上、使えない存在なのでしょうか?

そもそも、今マネジメント層にあたる皆さんは若い頃、使える存在だったのでしょうか。おそらく皆さんも当時のマネジメント層にとっては、使えない存在だったのではありませんか。

若手社員が最初から、使える存在であることはごくまれです。彼らを使えるように、育てることこそ、マネジメント層に求められる仕事なのです。

北宏志

では、Z世代を使える存在にするためには、どのような指導・教育が必要なのでしょうか。

目次

使えないZ世代を育てるためにすべきこととは

最初に考えてみたいのは、なぜマネジメント層がZ世代を“使えない”と捉えているのかということ。おそらくその考えの根底にあるのは、自分たちとは異なる考え方を持ち、異なるアプローチをする世代だからではないでしょうか。

会社のためなら何でもやる、言われたことには従うのが当たり前の世代にとっては、自分の意見をはっきりと言い、嫌なことは嫌だと言うZ世代が異種な存在に見えるのは当然です。

しかし、それと“使えるかどうか”は別のこと。まずはマネジメント層側がZ世代との違いをはっきりと認識し、それを踏まえた上での指導・教育をしていくことが重要なのです。

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Z世代を育てるために意識すべき、“意味”を考えること

そこで私が提案したいのが、Z世代を指導・教育するマネジメント層側の意識改革です。
その1つが、仕事における“当たり前”の“意味”を考え、きちんと伝えるということ。

もう少し具体的に言えば、マネジメント層がこれまで疑いを持たずにやってきた仕事のやり方、進め方1つ1つにしっかりとした意味があることを意識し、それをZ世代に言葉として伝えていくということです。

この話をする際、よく例に挙げるのが「新人はなぜ朝早く出社すべきなのか」という疑問です。「社会人なんだから当たり前だろう」と言う方もいますが、社会人であるならば、社長だってマネジメント層だって、社会人です。

「そういう会社のルールだから」と言われても、おそらくそんなことは就業規則には書いていないはずです。皆さんもまず、自分たちの“当たり前”に、どんな意味があるのかを考えるクセを付けましょう。

ちなみに、「新人はなぜ朝早く出社すべきなのか」に対する私なりの回答は、朝早く来ることで順次出社してくる先輩方に挨拶ができる。その結果、お互いに顔を覚えることができるし、コミュニケーションのきっかけとなり、早く会社になじむことができるから、というものです。

少し説教くさく感じるかもしれませんが、Z世代を使える部下に育てるためには、これくらい丁寧な説明が必要なのです。

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育てる側の覚悟次第で、使えないZ世代が使えるようになる

先ほども、指導・教育するマネジメント層側の意識改革という言葉を使いました。私自身は、人を指導・教育し、育てていくということは、子育てと同じで、育てる側の大きな覚悟が必要なことだと思っています。

3歳の子どもに「言わなくても分かるだろう」といって、生活をさせたりしませんよね?
社会に出たばかりのZ世代も同じ

マネジメント層、つまり親にとって当たり前のことも、子にとっては「分からない、知らない」ことだということをしっかりと認識して、育てていくことが重要なのです。

“Z世代は使えない”と言ってしまうことは簡単ですが、そんな彼らを育てるマネジメント層には、自分たちが“使える”存在に育てていくんだという強い意志を持って、指導・教育をしていただきたいと思います。

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