いつの時代も、若者とその上の層にはジェネレーションギャップが存在します。
今、「最近の若者は……」と言っている皆さんも、若い頃は同じセリフを“言われていた”側にいたことでしょう。
では今の若者は仕事に対して、どのような価値観を持っているのでしょうか。
今回は若者の仕事に対する価値観について考えたいと思います。
また、あわせて若者のモチベーションを上げる方法も解説します。
自分に合う仕事を、タイパ・コスパ良く進めたい若者たち
今、Z世代と呼ばれているような若者たちの最大の特徴は、生まれた時からインターネットがある「デジタルネイティブ」だという点ではないでしょうか。
何か知りたいことがあれば、すぐにインターネットがある。連絡を取りたければ、スマホですぐに。情報収集も発信も手軽なSNSが当たり前。こんな生活が、Z世代にとっての日常です。
彼らの世界には最初から“いろいろなものがある”わけですから、あえて辛い思いをして仕事を続けるよりも、たくさんの中から“自分に合う”仕事を見つけたいと考えるのももっともです。
そしてもう1つ、若者たちならではの特徴と言えるのが、時間帯効果や費用対効果、つまりタイパ・コスパと呼ばれるものを重視するという点です。
自分がやるこの業務は、労力をかけるのに見合っているのか。
正直、我々世代は仕事をする上で“そんなことを考えたこともなかった”というのが本音です。
しかし、今の若者たちが重視するのは、このような価値観であるということをしっかりと認識することが重要になります。
若者のモチベーションを上げる方法 ①共感
では、仕事に対してこのような価値観を持った若者たちをどう仕事に向かわせるべきか。
モチベーションを上げるためのキーワードになるのは“共感”です。
最近の若者たちは承認欲求が強い、だからSNSをやるんだというような話もありましたが、承認欲求の先にあるものこそ、共感。仕事上においても、この価値観が大きく関わってきます。
例えば、若手社員が書類をつくってくれた時、「ありがとう」だけではなく、「この内容、私も共感できるよ」とか「自分がつくるとしても、ここは重視したと思う。同じ考えだね」といった言葉をかけること。
このような共感を示すコミュニケーションが、若者のモチベーションを上げることにつながります。
若者のモチベーションを上げる方法 ②ストーリー
マーケティングの世界などでも重視されている「ストーリー」とはまさに、物語のことを指します。
よくよく考えてみると、仕事をしていく上でも、1つのタスクをこなす際にも、そこにはストーリーがあるはずです。
「これをやっておいて」というただ単なる指示ではなく、「これをやることで、こんな風にすることができる。だからこそ、大事なタスクだ」というストーリーが見られると、仕事をする側のモチベーションにつながります。
“いちいち面倒だな”と感じる人もいるでしょうが、少なくともそのタスクに携わる初回や、業務の説明をするシーンなどでは、丁寧なストーリーを見せることが重要です。
今回は、仕事に対する若者の価値観と、彼らのモチベーションを上げる方法を考えました。
ぜひ参考にしてください。