早いもので今年ももうすぐ終わりが見えてきました。
もう少しすれば、来年度の新入社員が入ってくる季節です。
ところで、今年度入社した新入社員は今、「何人残っていますか」。
せっかく採用しても、すぐに離職してしまっては元も子もありません。では、離職させないためにできることは何でしょうか。
まずは、Z世代の特徴をしっかりと把握することから始めましょう。
Z世代はなぜ、離職してしまうのか
普段、多くの企業のマネジメント層の方とお話させていただく機会があります。
新入社員の離職に悩んでいる方も多くいらっしゃいます。
そして皆さんがおっしゃるのが「なぜか、新入社員がすぐ辞めてしまう」ということ。なぜ離職してしまうのかわかっていなければ、対策のしようがありません。
一方で、私は1on1研修などで、多くのZ世代の新入社員たちと話をする機会があります。彼らの話を聞くと、離職したくなるのにはきちんと理由があるのです。
そしてその理由の多くには、Z世代ならではの特徴が関係しています。
まずはマネジメント層がZ世代とはどういう特徴があるのかをしっかりと把握することこそ、離職を防止するための第一歩になります。
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意味がわからないことだらけだから、辞めたい
新入社員と話をしていてよく聞くのは、「自分がしている仕事の意味がわからない」という言葉です。
なぜその作業が必要なのか。
なぜこの手順でなければいけないのか。
マネジメント層は「これをやっておけ」という指示はするものの、その意義については教えてくれないのです。
Z世代は、意味のわからないこと=無駄だと考える傾向があります。
マネジメント層が、かつてのように、「上司の命令だから」「仕事とはそういうものだから」といった考えで新入社員に接しているとしたら、離職につながってしまうのもうなずけます。
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コスパ、タイパを意識していますか
もう1つ、Z世代の新入社員たちが大切にしている価値観だと言われるのが、コスパ、タイパです。
その仕事は、時間やお金などのコストに見合っているかということを、彼らはとても重視します。
でも、仕事をしていると、必ず何かしらの“無駄なこと”があるはずです。
新入社員たちがそこに疑問を持ったとき、マネジメント層が「しょうがない」と片付けてしまっては、彼らの不満は蓄積していくばかり……。
Z世代は生まれたときからインターネットがある“デジタルネイティブ”世代です。
彼らに「もっと良い方法はない?」と聞いてみれば、マネジメント層にはない発想で、より効率的なやり方を考えてくれるでしょう。
思い切って、任せてみる姿勢も時には重要です。
今回は、Z世代の新入社員の特徴と、彼らを離職させないためのコミュニケーションについて、考えてみました。
まずはマネジメント層側がZ世代の特徴をよく理解し、歩み寄っていくことが大切でしょう。