「会社の主力に育てるはずのZ世代が、なぜか離職してしまう……」
そんなお悩みのご相談をよくお聞きします。
「ではなぜ、離職してしまっているのですか」と聞くと、多くの人は「分からない」とお答えになります。
私が日頃からこのブログでもお伝えしているとおり、なぜ若者が離職するのかが分からないままでは、その問題は解決しません。
今回はZ世代の特徴を踏まえた、私なりの離職理由を分析してみましょう。
“なぜ”が解消できなければ、不満が募る
1つ目に挙げるZ世代の特徴は、考え方や行動に意味付けをするという点です。
なぜそういう風に考えるのか、なぜこの作業が必要なのか。
そこに腹落ちする理由がないと、若者たちは不満を募らせていきます。
かつてのように、上司の命令だから何も考えずに手を動かせ、というわけにはいかないのです。
一方で、会社という組織を円滑に運営するためには、一定数の“無駄なこと”が存在するのも事実。
マネジメント層の皆さんは、一見無駄そうにみえることにも何か意味があるのではないかということを、まず自分自身が考えてみましょう。
その上で、意味をきちんと伝えることが大切です。
一方で、どう考えても“やはり無駄”だと感じるものについては、なくす、やり方を変えるなどの対策を講じましょう。
その行動は、時間や金銭、労働量に見合っているか
2つ目に挙げるZ世代の特徴は、私がよくこのブログでも取り上げる、タイパ・コスパを重視するという点です。
例えば、1枚の書類をつくるのに、300ものプロセスがあれば、効率が悪いと感じるでしょうし、1枚の書類の承認を得るのに、1000人もの承認を経る必要があれば、やはりパフォーマンスが悪いと言わざるを得ません。
これは極端な例ではありますが、Z世代の若者たちはこういう風に考えているのだという参考にしてください。
では実際、マネジメント層から見てもタイパ・コスパに見合っていないと思う業務がある場合、どうすべきでしょうか。
それはもちろん、なくす、やり方を変えるという次のステップへ踏み込むこと。
若者たちは次のステップに進まない現状に疲弊し、離職していくのです。
必ず、次のステップを見せるようにしましょう。
今回は、Z世代の特徴を踏まえた、私なりの若者の離職理由を考えてみました。
理由が分かれば、改善ができます。
マネジメント層の方々はまず、自社の“理由”を徹底的に洗い出し、“次のステップ”への移行を進めてください。