中堅社員はスキルマップを作って立ち位置をみつける

中堅社員をブラッシュアップする、スキルマップの導入

企業の中核を担う中堅社員は、組織を安定的に発展させるために欠かせない存在です。
一方、“長く勤めてくれているから”となかなか積極的なアプローチができていない企業もあります。

今回お話しさせていただくのは、そんな中堅社員をブラッシュアップするための方法

北宏志

スキルマップの導入についてです

スキルマップとは

スキルマップはその名の通り、社員一人ひとりが持つスキルを可視化したものを指します。

“スキル”となるものは、データ解析ソフトが使える、ビジネスレベルの英語を話すことができるといった業務上明確に見えるものだけではなく、メンバーと積極的にコミュニケーションが取れる、セルフマネジメントが得意といった少し抽象的なものまで含まれます。

スキルマップのメリット

スキルマップを作成することのメリットを、まずは中堅社員側から考えてみましょう。

一つは自分の能力を把握することができる点
社歴が長いから“できて当然”ではなく、他者と比較して、自分が優れている点が明確に分かるので、仕事に対する自信につながります。また、できていない点も見えてくるのがスキルマップですので、自分に不足しているスキルを知ることで、次にどの分野を強化したらよいかも分かります。

スキルマップにより自分の立ち位置の把握ができるということは、自分に対する評価が適切かどうかを判断する材料としても役立ちます。中堅社員として日々奮闘しているのに、いまいち評価をされていないというような不満がある方は、スキルマップを提示し、適正な評価を求めることも可能です。

経営者にとってのメリット

一方、経営者やリーダーの方にとってもスキルマップの作成にはさまざまなメリットがあります。

社員の持っているスキルを可視化することで、適材適所の人事がなされているかを再確認したり、平等で相対的な評価ができているかを見直したりといった会社経営の根幹に関わる部分を洗い出せることも大きなメリットと言えるでしょう。

“中堅社員だから、きっとできているだろう”といった曖昧な評価ではなく、可視化されたスキルに基づく評価をしていくことは、社員のモチベーションアップにもつながります。また、社員全員のスキルマップを並べてみると、極端に不足しているスキルが見つかる場合もあり、自社の強みと弱みを広く認識することもできます。

不足している部分を補う人材を採用する、研修や育成プログラムで全体の底上げを行うといった、次につながるステップを見いだせるのも、スキルマップ作成のメリットの一つです。

このようにスキルマップの作成は中堅社員にとっても、会社にとってもメリットの大きいものですが、一方、多少のデメリットもないわけではありません。

スキルマップのデメリット

スキルマップ作成のデメリットとしてあげられるのが、導入前の準備の部分。何をスキルとするのか、どんな基準にするのかを決めたり、社員全員が平等になるよう統一したマニュアルを用意したりといった手間が発生します。しかし、この部分がおろそかではスキルマップがきちんと運用されないので、必要な手間だと考えるのが妥当です。

また、運用に際し、スキルマップを随時更新していく必要がある、スキルマップの運用責任者は常に全員のスキルを把握する必要があるといった点をデメリットと考える場合もあります。しかしこれもスキルマップを運用していく上で不可欠な要素であり、この点を怠ってはいけません。

さて、ここまでスキルマップのメリットとデメリットをお伝えしましたが、今回、特に中堅社員に絞ってスキルマップの導入を推奨したのには理由があります。

それは社歴が長いからこそ、スキルの棚卸をすることがさらなる成長につながるから。新入社員や若手社員はそもそも持っているスキルがそれほど多くないので、わざわざ手間をかけてスキルの可視化をしなくても、上司はおおよそそのスキルを把握することが可能です。

しかし、中堅社員になると、持っているスキルも多様化し、かつ幅広い範囲に及びます。また、経験が長いからこその過信を、本人、上司ともが持ってしまっている場合も。だからこそ、中堅社員のブラッシュアップにはスキルの可視化と適切な評価が大切なのです。

会社の原動力となり、部下や新入社員の手本になる中堅社員の存在をもう一度見直し、正しい方向性に導くことも、企業がさらなるステップアップをするために必要なこと。ぜひ一度、スキルマップの導入を検討してみませんか。

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