「受容と共感」がポイント。若手社員の育成術 – 東商北支部セミナー

東京商工会議所北支部は昨年12月7日、東京都北区の北とびあ会議室で「若手社員のパフォーマンスを最大限に引き出す人材育成術」と題するセミナーを開催した。
人材育成コンサルタントでポールスターコミュニケーションズ代表取締役の北宏志氏が、自身の教師とメーカー勤務の経験を交え、若手社員を育成し生産効率を改善する手法を伝えた。

冒頭、北氏は中小企業営者や管理者が若手社員とのコミュニケーションがうまくとれていない状況を説明。
「ちょっとしたボタンの掛け違いであり、要点が分かれば難しい問題ではない。『ゆとり・さとり世代だから』で片付けてはいけない」と強調した。

若手社員とのコミュニケーションを円滑にするためには、 若手世代を知り理解することが重要で、自分本位ではなく相手目線で関わる必要があると述べた。

まず、着若手世代を知るためには、受けてきた教育が暗記型から活用型に変化しているなどの違いを認識し、手に入れたいもの、求める働き方なども考え方が大きく違っていることを知らなければならない。
「これがコミュニケーション力をつける第一歩になる」とした。

具体例として、欠勤連絡を当日の朝にメールでする社員へは、「常識がないと怒るのではなく、社内ルールを設け理解させる」ことで対応すべきだと話し、怒る行為は感情的であり慎べきで、相手のためを思い叱ることを心がけることがコミュニケーション力になると語った。

これらの取り組みについて「必要なのは会話の技術ではなく、相手を尊重し理解して意図を伝えていくこと。
人間は感情の生き物だから不快や恐怖を与えることでは人は成長しないし、生産性も向上しない」と力説した。

そのうえで、人に備わっているの ①プロセス重視 ②結果重視 ③感覚重視の3タイプを見極め、相手に合った対応を心がければ、若手社員に意図が正しく伝わり理解が深まるとの考え方を示した。

最後に、若い世代のパフォーマンス向上への手法として、相手を認め、信頼関係を築くなど法則性を持って関わることが最重要で、褒める叱る基準も持つ必要があることを指摘。

「人を変えようとする前に、まず自分が変わらなければ」と、承認と傾聴、受容と共感ができる人にレベルアップすることを忘れてはいけないとした。

2018年1月15日 中小企業NEWS (中小機構)

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